餡を炊く
和菓子の命ともいえる餡。万年堂では創業以来、あらゆる餡のもととなる生餡を、本店工房内の餡場で国産小豆より製餡をして炊いております。十勝、備中、丹波から選りすぐった小豆を、その日の天候、気温、湿度、釜の火加減に細心の注意を払いながら丹念に煉り、つややかな餡に仕上げます。
無添加
何の雑味もない、素材そのものの風味を大切にお届けしたい。添加物を使わず誠実におつくりすることで、ふくよかな小豆の香り、澄んだ砂糖の甘みなど、素材のもつ素直な美味しさをお伝えできると考えております。お菓子は日を経ることで風味が変わってまいりますから、お召し上がりはどうぞ新しいうちに。
ひと手間を重ねて
指先ほどの小さなお菓子ひと粒にも、できあがるまでに多くの工程がございます。半生菓子「石ヶ根」なら、餡を炊き、餡玉をつくり、羊羹をかけ、グラニュー糖をまぶし、すり蜜をのせ・・・舌ざわりや後味が良いよう都度の裏ごしも大切な工程。ひと手間を欠かさず重ねることで、和菓子の心をお届けできれば幸いです。