見極める
職人は数多くの瞬間を見極めます。お菓子の表面の照りや艶。わずかに変わる表情を見て、仕上がりの一瞬を察する。その見極める力を、職人は手しごとの技と同様に、精進しながら身に着けていきます。
細やかに
春夏秋冬を愛でるよろこび、小さきものへの愛しさを、一片の花びら、花芯の一本にも心を配り、丁寧にかたちにいたします。初夏の楓は青々と、秋は黄から紅色に。季節の移ろいとともに、色合いも繊細に変化してまいります。
真心を込めて
「真心こめてよりよき品を 力あわせてつくりましょう」
初代が万年堂全員に向け、掲げた言葉です。厳選した良い材料を使い、より良い品をおつくりする。お菓子づくりに真心を込め励む姿勢は、これからも変わることはございません。